「自分で書いて法務局に預けるだけ。しかも安い」。そう聞いて自筆証書遺言書保管制度を選ぶ方が、最近とても増えています。たしかに保管申請の手数料は1通3,900円。よくできた制度です。
ただ、当事務所の後藤弁護士が実際にご夫婦の申請に同行してみたところ、パンフレットには書かれていない"現実"が見えてきました。
WEBで2名分の予約を入れ、「トータル3時間くらいかな」というつもりで13時に法務局へ。ところが保管証を手にできたのは──17時。締めて、およそ4時間でした。
なぜそんなにかかるのか。本人確認、書類の形式審査、遺言原本との照合、システム登録……と工程は意外に多く、ご夫婦2名分だと作業もそのまま2件分。そして横で見ていて何より応えたのが、申請が終わるまで続く「待機」の時間でした。お元気な方ならともかく、ご高齢で足腰に不安のある親御さんには、これがかなりの負担になります。
「節約のために、ご本人が無理をして何時間も役所で待つ価値があるかどうか」──ここは一度立ち止まって考えていただきたいポイントです。
では、もう一つの選択肢である公正証書遺言は実際いくらかかるのか? そして「ご自宅や病室まで公証人が来てくれる出張作成」とは? 保管制度・公証役場・出張の3つを〈時間・費用・体の負担〉で並べた早見表とあわせて、本記事でくわしくご紹介しています。
▶ 続きを読む:弁護士が実際にサポートして感じた「想像より時間がかかる」現実
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